2010年2月11日アーカイブ

伊丹十三監督の『お葬式』の死体役で、多くのファンを得て、多くの人に愛された奥村公延さんにみんなで『さようなら』をいう日です。昨年末(12月24日に79歳で)天国にゆかれた、奥村公延さんを偲ぶ会(神楽坂のセッションハウス)があります。公延さんと一緒に何度も海外公演をしていたので我が相棒は、手伝いのために先発・・・わたしは、これから参加。
PICT3449.JPG
↑の写真は、2007.10.17に写したもの。(左の山村晋平さんも、昨年春に他界。)
この頃から『ひょうひょうと散歩をする公延さんを、最近見掛けなくなったけど・・・元気なの?』と近所の人々から質問されるようになっていた。そうなの。公延さんはこの頃は仕事はされていけれど、少しずつ外出嫌いになっていたの。
奥さまとも話していたのですが(公延さんはこの頃から、記憶が下手になっているコトに気が付かれていたからなのでしょう。)
でも、住まいが近いので、『歩かないとダメだよ』『外に出ないとダメよ』と、わたしと相棒は散歩とお茶に誘っていました。
『今日は天気も良いし、外の空気も美味いよ』と言っても、笑って『まあ、上がれよ』といなされて、わたし達が上がりこんで、公延さんの勝ちになる日が多かった。 ↑の日は『芝居仲間の晋平さんも来ているから』と連れ出しに成功したの。
家族だけでの お葬式に列席させてもらいましたが、お嬢さんから『亡くなる前の日まで、会話もできたし、お菓子も食べていたの』と、お聞きして穏やかな気持ちで、ご冥福を祈りしました。

俳優は、話のタネにしていただくのが、何より嬉しい商売。・・・公延さんも、きっと、そうだと思う